INTERVIEW
この仕事を深く知れば知るほど魅力的で
仕事の楽しさが増しています!
高崎保全計画センター 植栽保全計画課
※令和4年1月現在
遠藤 結花 (平成31年4月入社)
Yuka Endo
担当している業務内容と仕事のやりがいを教えてください
高速道路の植栽や緑化に関わる造園技術者として入社しました。入社して2年間は本社でビオトープ管理や環境アセスメントに関わる業務を担当し、3年目の現在は高崎で緑地の点検業務を行っています。
特に現場に出る仕事にやりがいを感じますが、そのルーツは幼少期にあるのだと思います。小さい頃から外で遊ぶことが多くて、植物を見たり触ったりするのが大好きでした。好きが高じて現在の職に就くことができましたが、今もこの仕事を深く知れば知るほど魅力的で、仕事の楽しさが増していると感じられます。そんな私も実は、入社してしばらくは仕事の楽しさを感じることができませんでした。外に出て仕事をすることは楽しかったのですが、仕事の流れがわからず、先輩の言っていることや自分が今何をやっているのかを理解するのに必死な時期が半年ほど続きました。その後、担当した業務の報告書作成までの一連の流れを経験して、現場で必死にこなしていた作業の意味や必要性に気づくことができました。先輩が言っていることも少しずつ理解できるようになってきましたし、自分で回せる仕事も増えてきて、試行錯誤するうちに“楽しい”と感じられることが多くなってきました。
今までの業務で大変だったことは?
真夏ののり面での樹木調査です。樹木は、一本一本の木を見て触って確かめて調査していくのですが、立っているだけでも汗だくになる暑さのなか、自分の背丈を超えるような生い茂る藪をかき分けて目的の樹木まで向かいます。足場が不確かなので慎重に進む必要があり時間がかかるうえ、たくさんの虫とも戦いながらの作業で、息をするのもやっとでした。外での仕事が大好きな私でも、本当に大変だと思いました。
もう一点、入社3年目の私が大変だと思うのは、分野の違う方に対して樹木の必要性を理解してもらうことです。例えば、休憩施設で働いている方からは、ベンチ横や駐車場わきの樹木の落ち葉の掃除が面倒なので伐採したいという相談を受けます。ですがその樹木には、お客様に日陰を提供することや視線誘導を行うなどの目的があります。また、地域の県木やシンボル的な樹木が植わっていることも多く、土地に合う固有の雰囲気を演出するための役割も担っているのです。バックグラウンドや専門の分野、価値観の異なる相手に高速道路の樹木の必要性を理解してもらうには、幅広い知識と伝え方の工夫が必要だと感じます。まだまだうまく説明できない自分の未熟さが本当にもどかしいですし、今後の大きな課題です。
今後の目標は?
植物のもつ付加価値や自然との共存の素晴らしさを、誰に対しても深く説得力のある言葉で説明できるような技術者になることです。休憩施設の小規模な改良を行う際に緑地の管理計画を提案することがあるのですが、自分の案はまだ採用されたことがありません。まずは、自分の提案した緑地計画の内容が実現されることが今の目標です。一つ一つの業務に対して真摯に向き合って深く取り組んでいき、その業務を通して深めた知識を武器に、実現してもらえるような提案を行える技術者になれるように頑張っていきたいです。