HUMAN RESOURCES DEVELOPMENT 専門技術研修
施設・土木専門技術研修
「施設設備と土木構造物のメンテナンスに関する技量向上」を目的とし、テクニカル・トレーニングセンターでは実際に高速道路上で使われているETC設備や土木構造物のカットモデルなどの実物を使用しメンテナンスや故障対応等の実践的な教育・訓練を行っています。
施設専門技術研修
常にお客様に対し安全で安定したサービスを提供するためには、施設設備のメンテナンスを継続的かつ的確に実施することが必要であり、その重要性はますます高くなってきております。メンテナンスを行うにあたっては、高度な技術力を持つ熟練者を必要としていますが、技術者の高齢化などにより、次世代への技術や技能・暗黙知の継承が困難になっており、技術・技能の空洞化に繋がっています。これら技術・技能を次世代へ継承するためには計画的かつ効率よく進めて行かなくてはなりません。当社の研修施設では計画に基づき、専門講師らによる実機を主体とした"より現場に近い"実践的な環境で教育を行うことで、現場での機器の操作や点検・障害発生時の対応に関する技量向上を効率よく学ぶことができ、日々の保守点検から故障対応まで、幅広い対応が行える技術者を育てています。
主な研修内容
- ETC設備研修基礎/初級/中級/上級
- 受配電設備研修基礎/初級/中級
- 自家発電設備研修基礎/初級/中級
- IP技術研修初級/中級
- 光・メタル接続技術基礎研修
- 構造検査中級研修
- 情報システム研修
- 通信管路設備研修
- トンネル非常用設備研修
○ETC設備研修
研修施設では、無線通信を利用し通行車両の料金収受を自動で行うETC設備(ノンストップ自動料金収受システム)を実際に使用し、点検に関する実務的な技術や故障対応の訓練を行います。
○受配電設備研修
研修施設では、高速道路上に設置されている各施設設備に電気を供給するための高圧受配電設備を実際に使用して、点検に関する実務的な技術や故障対応の訓練を行います。
○自家発電設備研修
研修施設では、非常電源・予備電源として停電等の非常時に電気を供給する自家発電設備を実際に使用し、点検に関する実務的な技術や故障対応の訓練を行います。
○IP技術研修
研修施設では、ネットワークの仕組み、TCP/IPの基礎などの基本的な仕組みについて理解を深めると共に、トラブルシューティングの訓練を行います。
○光・メタル接続技術研修
研修施設では、各施設設備を繋いでいる通信線路(光ファイバーケーブルやメタルケーブル)の接続・測定の技術と知識を習得するための訓練を行います。
土木専門技術研修
【土木研修】保全点検の現場技術力の向上
近年、車両の大型化や交通量の増加、経年劣化による橋梁の損傷が顕著に現れております。橋梁の健全度の割合は、経過年数とともに低下する傾向にあり、開通後30年経過すると約半数の橋梁に注意が必要な変状が発生しております。現在関東支社管内で50年以上の橋梁は6%、20年後には約50%に達することから、点検対象が拡大するとともに点検費用も大幅に増加することが見込まれます。そのため技術者の質を向上し新たな点検技術を導入することにより、今後増加する点検作業に対応します。
主な研修内容
- 【講習】
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- 保全初級点検・補修設計/中級点検・補修計画
- 舗装舗装品質管理/舗装実務
- 構造物(橋梁・TN)コンクリート品質管理/構造物健全度調査
- 土工土工品質管理
- 災害復旧対応災害時の対応・早期復旧方法等
- 環境・緑化植栽管理計画・植栽作業の技能向上講習、ビオトープ研修
- 施工管理(初級)積算・(中級)品質管理・資産管理
- 現場見学施工現場見学
- 交通交通実務
- 情報システムRIMS基礎
- 【実習】
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- 五明橋実習場を利用した点検実習
- テクニカル・トレーニングセンター技術訓練所での座学と撤去した本線橋を利用した実習
○五明橋実習場
座学と実習を併せた効果的な研修による点検技術者の育成
○撤去した本線橋・跨高速道路橋の活用
- ≪鋼橋≫
- 外観調査、亀裂調査(磁粉探傷試験)、溶接部調査(超音波探傷試験)、塩分調査など
- ≪コンクリート橋≫
- 外観調査、鉄筋配置及びかぶり調査、塩害調査(塩分含有量調査)、中性化試験など
○蛍光X線分析装置を用いた塩化物イオン量測定
コンクリート構造物の塩害に対する健全度を把握
- ≪特徴≫
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- 現場で簡易、迅速に組織分析が可能
- 塩化物イオン量を高感度で簡易に分析可能
- 分析は薬品等も使用せず環境に優しい
- 従来の測定方法(電位差滴定法)と比較して約2/3のコストで一連の分析が可能