INTERVIEW 土木の現場で真に役立つ
業務系システムを追求したい。
技術本部 技術開発推進部 SMH技術推進課 係長
※令和2年1月現在 保苅 和哉 kazuya hokari
保苅 和哉 保苅 和哉

高速道路の安全を担う、次世代の業務系システムを開発中。

今、NEXCO東日本グループは、SMH(Smart Maintenance Highway)プロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトの目的は、長期的な道路インフラの「安全・安心」の確保に向け、ICTや機械化等を積極的に導入し、これらが技術者と融合した総合的なメンテナンス体制を構築することです。

そして、SMHの中核となるのが次世代RIMS(Road Maintenance Information Management System)です。RIMS(道路保全情報システム)とは、会社の経営基盤となる道路保全情報データを統合・共有化し、効率的な運用を図るためのシステム及びデータベースの総称であり、高速道路の安全を守るために欠かすことのできないシステムです。現行のRIMSは個々独立した16のシステム群で構成されているため、データを一元的、横断的に利活用するためには多大な労力を要するなど、業務効率を妨げる課題があります。

私の業務は、現行のRIMSの問題点を洗い出し、より土木の現場に即した次世代RIMSを開発することです。次世代RIMSプロジェクトの一員として、RIMSの一角を担う点検や補修計画に関わるシステムの開発を担当しています。

高速道路の安全を担う、次世代の業務系システムを開発中。

関係者が多いプロジェクトゆえの苦労も。

プロジェクト開始当初に、土木の現場に出向いて、ユーザーである現場技術者に現行RIMSの問題点をヒアリングしたのですが、現行RIMS内の各システムが独立していることがいかに不便か、実感しました。そのため次世代RIMSではそれを改善しなければいけないと決意を新たにしました。

ですが、プロジェクトの関係者は多くそれぞれの職場や立場によって、要望が異なるため
まとめるのは大変です。例えば、補修の計画を立てる場合、支社によって使用するデータや
条件が異なるため、条件の統一や標準化から始める必要があるため何度も関係者で打ち合わせを重ね、妥協点を見つけました。

今は、SMHの第一期運用開始に向けて、最終テストを重ねているところです。最終テストで問題がなければ、ユーザーである現場の社員達に向けて、使用方法の説明会を行います。
現場の社員達の声に応えた、使いやすいシステムとなっているか、新システムを使ってみた現場の社員達のどんな意見が出るか、期待と不安が半々です。

関係者が多いプロジェクトゆえの苦労も。

仕事と休日にメリハリ。趣味の家族キャンプも満喫。

携帯電話基地局交換機のOS開発、サーバーやシステムの運用保守を経て、NEEには2017年に入社しました。NEEを選んだのは、社会インフラである高速道路の保全業務に関わるシステムに携わりたい為と、ユーザーの要望に真摯に応える本当に役立つシステムが作りたい為です。
そのため、次世代RIMS開発担当となってその希望が叶い始めていると実感しています。

前職では仕事の時間が不規則でしたが、今は仕事とプライベートのメリハリがしっかりつけられていると感じています。趣味のキャンプに家族で行く回数も増え、昨年のクリスマスは休暇を取って、家族でキャンプをしました。

今はまだ土木の知識が浅いため、現場の声に耳を傾けたりして、現場技術者と積極的にコミュニケーションを図り、土木の知識を深めたいと思っています。
今後も土木とシステムの両方を兼ね備えたエンジニアとして、土木の現場で役立つシステム、使ってもらえるシステムを目指して開発に取り組んでいきたいです。

仕事と休日にメリハリ。趣味の家族キャンプも満喫。