INTERVIEW 現場の点検者をサポートする、
縁の下の力持ち。
施設事業本部 施設保全部 施設保全課 係長
※令和2年1月現在 田中 健太郎 kentaro tanaka
田中 健太郎 田中 健太郎

暴風雨の中、道路情報板に登って決死の作業。

大学では、工学部の電気システム工学科で、強電や配電網について研究していました。NEEに入社したのは、大学時代の2週間のインターンシップがきっかけです。ドライブが好きという理由で実習先にNEEを選んだのですが、高速道路の設備に圧倒され、こんな巨大な設備に携わりたいと思いました。

最初の配属先は、群馬の高崎道路事務所です。配属先で電気系統の設備の点検や故障対応を担当しました。高速道路のすべての設備には電気が必須です。料金所やトンネルなどには電気室があり、万が一に備えた自家発電設備も備えています。高速道路の安全を維持するにはこの様な設備を隈なくチェックする定期点検が欠かせません。

最も大変だったのが、群馬に大型の台風が上陸し、渋滞の情報などを利用者に知らせる道路情報板が故障してしまった時です。暴風雨の中、はしごで情報板に登り、電気系統が濡れないようブルーシートで養生しながら修理をしました。命綱をつけているとはいえ、何度かシートが吹き飛ばされそうになりましたが、情報板を復旧させなければという思いでやり切りました。

暴風雨の中、道路情報板に登って決死の作業。

免許の申請から悩み解決まで、現場をしっかりサポート。

入社6年目のときに、現在の部署に異動となりました。今は、かつての私が経験した現場の点検者をサポートするのが役割です。NEEの事業エリアは、北海道、東北、新潟、関東と広く、約30拠点もの事務所があります。親会社であるNEXCO東日本や各ネクスコグループ会社との契約や、点検に欠かせない各種の免許申請の手続きの補助、点検手順書の修正・確認をしたりと、業務範囲は多岐にわたります。
以前のように、暴風雨の中で体を張ることはありませんが、一つのミスも許されない多くの書類と毎日格闘しています。

中でも気を使うのが、無線局免許の申請や、定期検査における書類確認です。これらは電波法に基づき行われるものであり、高速道路の安全を守る上で必須となるため、申請を誤ると事業が継続できなくなってしまいます。

また、現場での悩みや困りごとの相談も、本社で受け付けています。その内容は、法律にからむ問題から現場で使用している測定器の使用方法など、多岐にわたります。

施設保全課のメンバーだけで解決するのは大変な時もありますが
過去の事例などに学びながら、少しでも現場の負担を軽くできるよう努力しています。

免許の申請から悩み解決まで、現場をしっかりサポート。

道路システム全体が理解できる技術者になりたい。

NEEのいいところは、社員にとって心強い仕組みが豊富にある所です。
特に気に入っているのが、福利厚生のカフェテリアプランです。付与されるポイントの範囲内で、福利厚生サービスの中から好きなカテゴリーを選択し使用できます。前年度はカフェテリアプランを利用して、スーツを購入したのですが、今年度は何に使うか迷っています。
こうした仕組みは仕事のモチベーションアップにもいい影響を与えているのと感じています。

今、業務で検討しているのが現場が行う点検結果のシステム入力作業の負担を減らすことです。先に挙げた無線局の定期検査の事例では、入力する内容はほぼ同じですが、親会社のNEXCO東日本と総務省、それぞれに向けて報告書を作成しなければなりません。1度の入力で、NEXCO東日本向けと総務省向け、両方の報告書が作れるようにならないか、次年度はまずその改善に取り組みたいと考えています。

個人の今後の目標は、道路システム全体が理解できる技術者になることです。
道路システム全体を俯瞰で見られるといった面では、今の業務は最適です。書類や免許の確認に苦労しているなどの課題はありますが、重要な任務であり、大きなやりがいを感じています。書類仕事についてもペーパーレス化を進めて、スピーディーにチェックするシステムを設けるなど、さまざまな解決策を考えていきたいです。

道路システム全体が理解できる技術者になりたい。