INTERVIEW 厳しい寒さや大型台風から、
高速道路を守り抜く。
施設事業本部 施設技術部 施設技術課
※令和2年1月現在 前濱 友樹 tomoki maehama
前濱 友樹 前濱 友樹

真冬は-20度にも。凍てつく寒さの中での点検と故障対応。

北海道の工業高校で、無線、プログラミング言語、電気配線の基礎について学び、2010年にNEEに入社しました。NEEに就職を決めたのは、職場見学での事務所の活気ある雰囲気に惹かれたためです。入社後約6年間は、地元・北海道の帯広や夕張で、ETC、非常電話、ハイウェイラジオ、道路交通情報通信システムなど、高速道路の通信設備の点検・故障対応・補修作業を担当しました。その後、千葉の市原道路事務所に異動となり、約3年間、北海道時代と同じく、通信設備の点検を担当しました。

帯広や夕張での高速道路点検につきものなのが、寒さと雪です。帯広は、夜になると-20度~-30度になることもあり、そうした急激な寒さが徐々に通信設備にダメージを与えます。凍てつくような寒さと雪の中での故障対応は、何度経験しても慣れませんでした。

最も苦労したのが、2012年に中央自動車道笹子トンネルで起きた天井板崩落事故を受けて、年末に緊急点検をしたときです。駐在していた夕張が管轄するトンネルは3つあり、いずれも長さは4km以上に渡ります。-20度にもなる真夜中、トンネル内の通信設備を一度に点検したときは、体にこたえましたが、あのような事故は2度とあってはならないと、自分を奮い立たせました。

真冬は-20度にも。凍てつく寒さの中での点検と故障対応。

日本の血管である高速道路を止めてはならない。

北海道から千葉への異動は私の希望です。北海道以外、特に関東の高速道路でも経験を積みたいと思いました。

予想はしていたのですが、異動直後は路肩の狭さと交通量の多さに驚きました。先輩と一緒に、黄パトと呼ばれるパトロールカーに乗り、路肩に降りて点検するのですが、狭い路肩の横を猛スピードで走る車は全くと言っていいほど、途切れることがありませんした。路肩の幅は、北海道よりもずっと狭いです。点検後、黄パトに乗って道路に出るときも、タイミングが難しく、毎回、運転している人と助手席にいる人で、慎重に前方後方を確認しながら道路に出ていました。

千葉では、北海道のような寒さと雪はありませんが、台風には悩まされました。大型台風が直撃し、やむを得ず通行規制をしたこともあります。ですが、台風が去った後の復旧の早さには、自分が勤務する会社ながら驚きました。多くの木々や葉が路面を覆いつくすなど、被害が出ましたが、約1日通行規制をしただけで復旧したため自分がNEEの一員であることの誇りと同時に、日本の血管である高速道路を止めてはならないことの重要性を改めて
実感しました。

日本の血管である高速道路を止めてはならない。

新業務は、点検作業の効率化の提案。

現在は、本社で高速道路設備の検討と開発の業務を担当しています。目的は、点検作業をより効率的にすることです。その中でも、力を入れているのが遠隔で設備の点検や故障対応をするシステムです。渋滞などの情報を利用者に知らせるために道路の上に設置されている情報板や、狭い路肩にある非常電話などを、リモートで点検・故障対応できないか検討を重ねている所です。まだ異動して間もないのですが、これまでの点検業務の経験が活かせる場なので、張り切っています。

今後の課題は、担当していた通信設備についてだけでなく、電気設備についても知識を深めることです。今の部署にも、電気設備について詳しい先輩や上司がいるため、いろいろ教わることも多いですが、自分でもいろいろ勉強しなければいけないと思います。通信と電気、両方を理解してこそ、最善の提案ができると考えています。また、北海道と千葉という環境が全く異なる現場での経験も、今後に活かしていければと考えています。

新業務は、点検作業の効率化の提案。